岐阜県関市の刀鍛冶がアウトドアナイフつくってみた

アウトドアナイフ 開発STORY

 製作中の様子はこちら 

3代続く「日本刀高羽誠鍛錬道場」

関市は世界3大刃物の町と言われており、約700年前の鎌倉時代が始まりとなっています。

本来、日本刀や包丁など、刃物の手打ちは非常に時間とコストがかかりますが、金型職人が形状を製作し、刀鍛冶が仕上げるプロセスで製作することで、時間とコストを大幅カットしています。

 

①素人のポンチ絵から全ては始まった

生まれ育った岐阜県関市の特色を活かした自分達だけのオリジナルプロダクトを造りたい。素人が書いた手書きで雑なポンチ絵から開発は始まりました。

※現在の仕様は変わっております。


②ポンチ絵を片手に「刀鍛冶道場」を訪れ、刀鍛冶さんに協力依頼。

「日本刀高羽誠鍛錬道場」では、様々な形状の刀を製作しています。

 

③設計段階から試行錯誤を繰り返し、現プロダクト仕様に至ります。


『刀鍛冶』としてのルーツ

刃物が有名な街で生まれ、親が元々刀鍛冶をしていたのが始まりです。

子供の頃から、刃物に携わる機会が多くあり、造っているところを見たりして楽しんでいたので、自然と私も刀をつくりたいと思いながら育ちました。

高校を卒業してすぐに長野県にある宮入一門へ弟子入りをし、20歳から父の元で修行を積み、23歳の時に刀の資格を取得しました。

ただ、当時は中々上手くいかず、修行中は「形が悪い」とダメ出しの繰り返しでした。笑
その分、イメージ通りの形や物ができた時は、とても嬉しかったし、楽しかったのを良く覚えています。

「高羽誠鍛錬道場」は祖父が初代で設立をし、父が2代目、私が3代目となります。
現在は切り出し包丁やペーパーナイフなど細かい刃物をメインで製作しています。

当時の上手くいかない時期があったからこそ、今となっては刃物を造ることが楽しくて仕方ありません。

また、技術を活かして仲間と共にモノづくりに携われるのも嬉しい限りです。

伝統工芸・技術を培った職人は年々減少する一方です。

私自身は伝統職人の家系に生まれたからといって、無理に継いだりする必要もないと思っています。

ただ、矛盾してしまいますが、伝統的なモノづくりが誰にも知られなくなっていくのに寂しさも感じているのも事実です。

大したことはできないけれど、キャンプ用品を通して、知ってもらえる機会になったら嬉しいです。

また、商品の良し悪しだけでなく、その商品がどのように出来たのか?生まれたのか?など、モノづくりのストーリーには面白いことが沢山あるので、開発過程にも興味を持っていただけら嬉しいです。

 

giant-salamanderは様々な伝統技術職人が集っています。
職人気質なメンバーが多く、それぞれがこだわりを持って日々モノづくりに励んでいます。

また、お互いの得意分野を活かし、苦手な分野を補いながら日々楽しみながら開発を行っています。当プロジェクトは刀鍛冶がメインではありますが、柄の部分は金型職人が設計・開発をしました。

「人に語りたくなるモノづくり」をテーマにこれからも多くの良い製品をお届けできるように励んで参ります。「その製品は誰がどのようにつくったのか」を知っていただけるような機会となりましたら幸いです。